品種の味の違いから学んでいこう

品種の味の違いから学んでいこう

ぶどうの品種から学ぶ

品種の味の違いから学んでいこう

ワインといえばぶどうです。何度も触れてきましたが、ぶどうの品種がワインのすべてです。

 

イタリアワインのみならずフランスワインの世界でも、法律によって品種やそのぶどうを栽培する農園や生産者が登録され保護されているほど、同じワインを安定して作り続けるためには、ぶどうの品種を保護していかなければなりません。

 

日本ではそれらを加工される前のぶどうそのままの状態で見かけることはありませんが、得られる知識を活用して出来るだけ品種について学んでいきましょう。

 

カベルネ・ソーヴィニョン、ピノ・ノワール

イタリアワインではありませんが、「カベルネ・ソーヴィニヨン」は非常に有名です。フランスのボルドー地方で栽培される種で、今ではアメリカやチリ、そしてなんと日本でも栽培されています。本国フランスでは派生種もありますが、有名品種として世界に出回った今、主に単一の種として認識されています。

 

色が濃く、カシスやベリー系のような香りを併せ持ち、スパイシーさで知られています。タンニンという塩を形成する水溶性化合物が豊富で、長期熟成にも向いています。

 

ピノ・ノワール」も、フランスのブルゴーニュで栽培される高級品種です。これも単一品種が守られ、改良やブレンドの少ない品種です。世界中で栽培が試みられていますが、涼しい地域で比較的多く栽培されています。

 

色は明るく香りが豊かです。チェリーやプラム、果ては花のような香りまで持つことで知られ、華やかな品種として知られています。タンニンが少なめで、仕上がるワインは澄み切ったルビー色の、まろやかな味わいのものが多いです。

 

シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン

シャルドネ」も、フランスを代表する品種です。ブルゴーニュ地方を中心に栽培されています。地域や気候によって変化しやすく、適応力の高い品種として知られています。比較的寒い地方で上質なものが出来上がると言われています。強力に広がる香りや酸味が特徴で、ライムや桃、洋ナシや蜜のような香りとも評され、主に白ワイン用として加工されます。

 

ソーヴィニヨン・ブラン」はボルドーやロワール地方をメインに生産されます。オセアニアでも育つ高い適合力を持ち、近年の改良でより芳醇な香りを持つよう変化しています。仕上がるワインは柑橘類の香りを豊かに放ちます

 

まとめ

他にも無数にぶどうの品種は存在します。これらの特徴を生かし繊細に開発されてきたのがワインです。今では希少な品種は財産として守られています。機会があれば直接果実を味わい、その素材の良さを感じてみましょう。

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