トスカーナとは
トスカーナとは?
イタリアワインを知っていくうえで、トスカーナという単語がよく出てくることにお気づきになられたでしょうか。
トスカーナはイタリアの州のひとつで、ピエモンテ州と並ぶイタリアワインの名産地です。
観光にも適した美しい土地で、沢山の観光客が毎年訪れます。ワインの産地トスカーナはどんなところなのでしょうか。
トスカーナ州の特徴
トスカーナ州には、州都フィレンツェがあり、芸術の中心地でもあります。中世にはルネッサンス文化の中心地で、街並みにも芸術に溢れた雰囲気が見られます。
貴族や王族が居住地に選んできたトスカーナ州には、芸術や伝統的な農産物、工芸、食事、そして文字通り起伏にとんだ緑あふれる地形を擁し、歴史を感じさせる景観で訪れるものを圧倒します。
ピサの斜塔で有名なあのピサも、トスカーナ州に属しています。丘陵部が多く、実に州の7割は丘という地形です。面積はイタリアで三番目に大きく、海沿いの沿岸部も非常に美しい景色を誇ります。
基本的には一年の気温の差は大きく大陸性の気候を抱えますが、海沿いの地域は比較的穏やかな天候で地中海性であり、自然の恵みという点でも豊かです。
歴史的に有名な人も多くがトスカーナ州にあたる地域出身で、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイやダンテといった、科学や芸術の分野で世界に影響を与えた人たちがたくさん住んでいたという事実からも、このトスカーナという一地域の文化的に豊かな側面が分かります。
トスカーナでのワイン
そんなトスカーナで生産されるワインも、世界に名を馳せるワインが並びます。「キャンティ」はとりわけ有名です。イタリアの高品質ワインの代名詞ともいえるキャンティは辛口で、バリエーションも豊富です。比較的手ごろでさっぱりした味わいのものから、長期熟成の年代物まで生産されています。
より生産地を強調した「キャンティ・クラシコ」と合わせて、年間1億本を優に超える生産量を誇ります。現在では品質が重要視されていなかった30年ほど前と違って、より威厳のあるスペシャリティなワインづくりがなされており、世界的にも高い評価を取り戻しています。
またモンタノレバ-ノ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ルフィーナ、モンテプルチアーノ等、熟成によってフルボディで重厚になるワインが多数存在します。
まとめ
こうして見ていくと、トスカーナ州はワインの生産地としてだけでなく、歴史的にも文化的にも膨大な財産を有する稀有な地域であることが分かります。現地を訪れて直に体験してみたいものですね。
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