ピエモンテとは

イタリアワインを知るようになる中で、誰もが「ピエモンテ」という名前を聞いたことがあるのではないのでしょうか。ピエモンテとはイタリアの州のひとつで、イタリア国内で言うと北西に位置します。

国境に多く囲まれ、アルプスに望むスイスとの国境や、西側はフランスとの国境に挟まれています。州都は問いトリノで。冬季オリンピックでも有名になりましたよね。そんなピエモンテ州の特徴と、ワインの生産状況を見ていきましょう。

ピエモンテの特徴

ピエモンテはイタリアの中でも最北に位置するため、冬の間は雪も降り厳しい寒さに見舞われます。夏は乾燥しており、この季節による寒暖の差が一つの特徴です。歴史としてはローマ人や中世の戦国時代を経るよりも前から先住民が住んでいた記録があり、一つの居住地や数多くの支配体系を経験したとても長い歴史を持つ都市です。

イタリアという国が興った時には、このピエモンテの州都トリノがイタリアの首都だったこともありました。またピエモンテでは公用語のほかにピエモンテ語やフランス語の親戚の言語も話されており、長い歴史の中で翻弄されつつも今に至るまで成熟してきた片鱗を見ることができます。

ピエモンテを代表する企業としては、あのフェラーリを傘下に収める自動車会社のフィアットや、書籍出版会社のデアゴスティーニなどが挙げられます。州都トリノではサヴォイア王家の宮殿群が世界遺産として登録され、その王国時代に栄華を誇った名残を今も見ることができます。

その宮廷文化と歴史を納めた博物館や街並みも魅力的です。また美しい湖もあり、マッジョーレ湖やオルタ湖ではその美しい景色を求めて沢山の観光客でにぎわいます。

ピエモンテのワイン

ピエモンテはワインでも非常に有名で、イタリアでも有数の高級ワイン生産地です。バローロという銘柄を聞いたことがおありでしょうか。

イタリアワインの中では王様と形容されるほどの屈指の知名度と人気を誇ります。他にもガッティナーラ、バルバレスコ、アスティ・スプマンテ等の高級ワインを擁し、イタリアのトスカーナ地方と並んで、高級ワインの生産と管理を引き受ける非常に重要な位置にあります。

これらのワインは長期熟成によってさらにその希少価値を増し、世界中で高値で取引され、愛好家によって楽しまれています。

まとめ

ワインの生産地を知ることで、ワインの背景や歴史を学ぶことができます。有名なピエモンテには、ほかにもたくさんの魅力が詰まっています。一度は訪れる機会があるといいですね。

ピエモンテとは